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アジア地域の国際宇宙ステーション利用促進「アジアの種子2013」計画

2013年03月01日掲載

教育?学生

Space Seeds for Asian Future 2013に参画

沙巴体育平台大学院理学研究科の曽我康一准教授が、JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部きぼうアジア利用推進室で実施している「アジアの種子2013」計画に参画し、宇宙でアズキを生育させる実験を行います。この宇宙実験には本学理学部生物学科の1回生を中心とする生物部のメンバーが協力し、拠点の1つとしてプログラムの普及活動や参加者への支援を行います。このプログラムには日本をはじめとするアジアと太平洋地域の国々が参加する予定です。

アジアの種子(Space Seeds for Asian Future)について

「アジアの種子」は、JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部きぼうアジア利用推進室が実施している国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟を利用したアジア?太平洋地域の青少年のための人材育成プログラムです。
第1回の「アジアの種子2010-2011」では、2010年打ち上げのHTV2によってアジア諸国原産のさまざまな植物の種子を「きぼう」に輸送し、宇宙に数ヶ月間おいた後に地上に回収し、発芽率などを調べる実験を実施しました。このプログラムには、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナムの1000名を超える児童?生徒?学生が参加し、成功のうちに終了しました。

アジアの種子2013について

第2回の「アジアの種子2013」では、アジア原産の植物を「きぼう」内で栽培し、地上で栽培した植物とどのような違いがあるかを比較する実験を実施します。このプログラムには、日本をはじめとして、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、オーストラリアの児童?生徒?学生が参加する予定です。
曽我准教授は、アズキの栽培実験を行うことを提案し、アドバイザーおよび実験協力者として、準備作業や実験系の確立作業を行っています。また、理学部生物学科の1回生が中心となって活動している生物部も実験協力者として、準備作業や実験系の確立作業を行っています。HTV4により「きぼう」に輸送されるアズキの播種作業は生物部が行います。さらに、生物部は「アジアの種子2013」プログラムの拠点の1つとして、プログラムの普及活動や参加者への支援を行います。

アジア地域の国際宇宙ステーション利用促進「アジアの種子2013」計画01 アジア地域の国際宇宙ステーション利用促進「アジアの種子2013」計画02
筑波宇宙センターにて実施した航空機微小重力実験(3月5日実施)の準備作業とトレーニングの様子

実施時期と実施内容

<宇宙実験の実施時期>
2013年8月下旬~9月上旬の予定

<軌道上実験>

  • 培地に播種したアズキを乾燥状態でHTV4で打ち上げる。
  • 給水により栽培を開始する(暗所、室温)。
  • 宇宙飛行士が撮影した芽ばえの映像を得る。
  • バネばかりを用いた破断試験の映像を得る。
  • 宇宙飛行士が感じた芽ばえの様子を言葉で得る。

<地上実験>

  • 軌道上実験よりも先に「アジアの種子2013」のwebページやパンフレットなどの情報を元に実験や観察を行ったり、文献情報を調べたりして、宇宙でアズキがどのように育つかを予測する。
  • 宇宙飛行士と同時に栽培を行い、宇宙と地上の芽ばえにどのような違いがあるかを確かめる。
  • 必要に応じて、追加の地上実験を行う。
  • 結果をレポートにまとめる。
  • 投稿サイトにレポートを提出し、アジア?太平洋地域をはじめとする海外の参加者と交流を行う。