和氣健二郎先生に名誉博士の称号を授与、医学部で記念講演が行われました
平成29年9月29日(金)午前、杉本キャンパスの文化交流室で開催された学位授与式において、本学医学部卒業生であり医学研究科客員教授の和氣健二郎先生に、荒川哲男学長より沙巴体育平台名誉博士の称号授与が行われ、学位記が手渡されました。この称号は、学術文化や国際交流を通じ、本学の教育研究上顕著な功績があった研究者や卒業生等の本学関係者に授与されるもので、和氣先生で12人目となります。
授与のあと、和氣先生から、市大学生時代の楽しいエピソードを交えたスピーチがあり、出席者は研究への熱意あふれるお話ぶりに聞き入りました(左上写真)。
午後は阿倍野キャンパスに場所を移し、医学部学舎の大講義室において記念講演会が行われました。河田則文教授の司会で始まった講演会は大畑建治医学研究科長(右写真)のあいさつに続き、和気先生に「肝臓細胞の錯誤を越えて」と題した記念講演をいただきました。
和氣先生は長らくの謎であった肝臓の星細胞に関する研究業績が認められ、平成 29 年 4月にオランダ?アムステルダムで開催されたヨーロッパ肝臓学会において、国際的な賞であるEASL International Recognition Awardを、基礎研究者として、また日本人として初めて受賞されました。その他にも、解剖学に関する多数の著書、教科書を出版されており、医学教育への多大な貢献をされています。
医学部で講演する和氣健二郎名誉博士
講演会で紹介された、歴代研究者による
肝星細胞の画像比較 (提供:和氣名誉博士)
講演の様子
講演会後の記念撮影 左から河田教授(肝胆膵内科学)、和氣名誉博士、池田教授(機能細胞形態学)